2006年08月10日

無題

薄く細く、雲がゆらゆら流れていく。

青く遠く、空は僕の心を吸い込んでいく。

風がこのまま僕をさらっていけば、

僕はどこにでも、

この惨めな体を投げ出すだろう。

posted by いま at 00:37| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

マリコへ

マリコへ。

あのとき君はまだ3歳だった。
彼は若くしてこの世を去った。
ボール遊びをしている君を見て、
おとなたちはしずかに瞼をぬぐった。

君はおぼえているだろうか?
彼のやさしくてしずかなほほえみを。
彼のあたたかくてやわらかな声を。

もう君も高校生と聞いた。
君は思い出すことがあるだろうか。
または考えたことはないだろうか。
父親のことを。
祖母のことを。
わたしたちのことを。

わたしのちいさないとこ、マリコへ。
いつの日か、君に父親の話をしたい。
血のつながっているはずの君。
わたしたちは、その日をまっている。
君がひとり、たずねてくるその日を。
posted by いま at 18:19| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | お話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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